没落するフランス

コーヒーはエスプレッソ?

私はコーヒーをよく飲む。エスプレッソもよく飲む。基本的にこれらの違いはわかるつもりだ。コーヒーは基本的にコーヒー豆をドリップしたもの。エスプレッソは圧力をかけて蒸気でいれたもの。缶コーヒーや何かで“本格コーヒーのエスプレッソ”などという表現を見ると、こんちくしょーめ!文章を書いたやつ出て来い!!などと思ったりもする。コーヒーとエスプレッソはコーヒー豆を使った別の飲み物なのだ。
ちなみに、フランスでカフェといえばドリップコーヒー。イタリアでカフェといったらエスプレッソのこと。英語では厳密な区別をしないが、現地では全く別物として区別しているようだ。カフェオレはドリップコーヒーにミルク。カフェラテはエスプレッソにミルク。カプチーノエスプレッソにホイップミルク。が基本である。
本格コーヒーがエスプレッソだと書かれるのは、イタリアにいいとこをもってかれてしまった証拠かもしれないなぁ・・・などと思ったりもする。

ユーロは大失敗だった。

ユーロによって経済圏が拡大した反面、各国の通過は地域通貨となってしまった。フランス・フランは2002年に廃止され、使うことも許されていない。フランスは産業がないためユーロのけん引役とはなれず、大きな代償を支払うことになった。

失業率20%

日本の沖縄で失業率が9%、北海道が6%。その他は5%以下である。パートやアルバイトなどの制度が整っている日本とは単純な数値比較はしにくいが、フランスが自信を持って産業といえるものは観光しかない。ヨーロッパ中央銀行の発行するユーロが通貨となってしまったために、ヨーロッパのどこに工場を作っても一緒になってしまった。であれば、わざわざ高い賃金のフランスに作るよりも、旧東ドイツなどの旧東側に作りたがるようだ。労働者は国境を越えて仕事を探すのは当たり前となってしまっているようだ。
失業者対策を全く考えていないわけはない。しかし、フランスは1カ国でヨーロッパ中央銀行を動かすことが出来ないため、独自の金融政策を打ち出せずにいる。仕事のない不満などで暴動なども起きる。フランスは有名な外人部隊があるが、傭兵としてもっとも多い国籍はフランス人だそうである。そこまで困窮してしまっているのだ。

物価高

ユーロになる以前のフランスを訪れたことのある人は、食べ物が安くておいしい歴史ある街みたいなイメージがあると思う。実際そのとおりだったらしい。旅行会社の人から最近聞いた話はまったく違っていた。食べ物はカードでしか決済できなくて高くて歴史だけしかない街になっているそうだ。フランスに行くにはクレジットカードを忘れないようにね…。