皇室典範改正先送り

皇室典範改正が今通常国会から先送りされたという報道がなされている。まことにめでたいことである。国家護持に有効である皇室がとりあえず守られた。
昨晩聞いていたJ-WAVEのナビゲーター*1は残念という口調だった。ここはよんではいけないブログではあれども変な色をつけるのはあまり好きではないので名指しは避けておく。

一神教に根ざす原理主義

原理主義がいらぬ争いごとを生むのはわかりやすいだろう。これも昨日の時事問題として扱われているが、“ヨーロッパのイスラム指導者の風刺画を書いた人にイスラム原理主義タリバンから懸賞金がついた。殺したものには懸賞金をやる。”とのことである。日本にいるとわかりにくいが、キリスト教イスラム教はそれぐらい根深い対立*2をしているのである。ヨーロッパの新聞には風刺画という文化がたしか200年ぐらいはあるのではないか?権力は絶対悪でメディアは風刺という構図だけが正しい*3ことになっているため、今回の騒動を予想できない人は歴史観か国際感覚のない人であろう。

多神教に根ざす多元論

今回の件で私が“やっぱり日本人だなぁ”と感じたことがある。それはメディアでは誰も指摘していないが“国民の皇室に対する男子待望論が非常に多い”ということである。言い換えると、“国民主権・男女平等*4などと言いながら、男子を待望するのが日本人”ということかな。独自の宗教観から必ずどちらかが正しいという話にはならない。そういうことも含め、日本人なのである。

*1:このひとはいつも原理主義くさいので、まぁ個人的にあまり好きではない。反対の意見も聞いておきたいため、そのひとの番組がはじまっても聞いている。

*2:どちらも一神教であることが原因と言い切ってしまってもいいだろう。

*3:日本ではありえない。

*4:家督制度の廃止などを含む