なんてことは親しい人にしか言っていない。

「経済上のゴミである。」「社会の邪魔である。」なんてことは親しい人にしか言っていない。ま、私がブログ嫌いだからしゃーないが・・・
ホリエモンが経営者として不適当であるのは、本人がマスコミに取り上げられる回数でわかる。
ある程度大きい会社を経営した人や会社を大きくしようとした人ならわかるかもしれないが、“マスコミに取り上げられる回数が多い”ということは“無能な経営者の烙印を押された”のと同等とみられる。バランス感覚の優れた経営者であれば、マスコミに対する露出は控えるべきと感じるだろう。少しづつ大きくなる過程の会社で、経営戦略として組み込まれていくはずである。
私が最初にこの手の文章を目にしたのはIBMを倒産から救ったルー・ガースナーの自著である。彼は経営者がマスコミへ露出することは会社運営上のマイナスでしかない。ということを述べた上で、1年に1度だけインタビューに応じると書いてあった。それは、会社の方向性を一般に示すため。インタビューされる雑誌も取り上げ方も選ぶと書いてあった*1
元芸能人で飲食店を経営する方々でも大きくしようとするととたんに失敗するぐらいのことは、そのような例のよく聞く話かもしれない。理由は収益がマスコミ依存になってしまうからだ。ブームに乗っている間だけうまくいくが、ブームが去ればこれを成功させられる人なら、おそらく芸能でも成功しているだろう。つまり、元芸能人の飲食店は必ず失敗するということである。
これをしなかった経営者を1人だけ知っている。ジョン・スカリー時代のアップルコンピュータである。彼は自著で「外部から会社をコントロールする手法を用いた。」と書いていた*2。確かに彼の10年間の最初の数年は株価も上がり続け、売り上げも伸び続けた。株価的にはそれでも良かったかもしれないが、スカリーがやめたあと、その後の3人のCEO*3も“アップルの企業秘密が翌日には雑誌にすっぱ抜かれる”という事態に悩み続けている。私は企業として汚点であったと考えている。

*1:ハズ

*2:ハズ

*3:マイケル・スピンドラー ギルバート・アメリスティーブ・ジョブス